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15.五味のバランス

黄帝内経によれば、五味のバランスが非常に大事という事です。
五味とは文字通り5つの味で、酸味、苦味、甘味、辛味、塩味です。
酸は肝に、苦は心に、甘は脾に、辛は肺に、塩は腎に作用します。
作用するというのは、良くも悪くもなると言う事です。
一般に適量にとれば、その臓の働きを良くしますが摂り過ぎると返ってその臓を傷つけてしまいます。
黄帝内経には、
酸味を過食すると肝の気が編盛して脾を傷つけます。
苦味を過食すると脾が潤わなくて、胃に食滞がたまる。
甘いものを食べ過ぎると、胸がつまったようになり呼吸が苦しくなる。肌の色は黒くなり、腎の気のバランスが悪くなる。
辛いものを食べ過ぎると、筋肉や筋が緩んでくる。
塩分を摂り過ぎると腰のあたりに骨が弱くなり、筋肉も弱くなり心気の流れも悪くなる
と記されています。
味のバランスが大切という事ですね。

14.少火と壮火

中医学を勉強していると、少火と壮火という言葉に接する事があります。
なかなかわかりにくい概念ですが、現代医学の概念で説明すると理解しやすいでしょう。
よく使われる言葉は「少火生気、壮火食気」という言葉です。
少火とは、体を維持する火、つまるミトコンドリアの事です。
ミトコンドリアは体のエネルギーを作っています。
つまりミトコンドリアが活性化すると沢山のエネルギーを作る、これが少火生気の意味です。
壮火とは炎症とか発熱性消耗疾患の事です。
発熱が続くと体力が消耗していまいます。
この意味が「食」です。。

13.気と味

薬において、気味という言葉を使う事があります。
気は陽に属し、味は陰に属します。
気は、香り、辛味、涼味など、主に揮発性の成分です。
味は苦味、塩からい、酸味など水溶性、もしくは不溶性の成分です。
気に属するものは陽に属し、厚いものと薄いものに分けられます。
 気が厚いものは純陽に属し体を温める作用があります。例えば乾姜などです。
 気が薄いものは陽中の陰で発散する作用があります。例えば麻黄とか薄荷です。
味に属するものは陰に属し
 味が厚いものは純陰で瀉下作用があります。例えば大黄などです。
 味が薄いものは陰中の陽で、通利作用があります。例えば沢瀉などです。

12.黄帝内経の健康法

黄帝内経は、今から2000年以上も前に書き初められ、手を加えられて来ました。
中国で最も古い医学書の一つです。
黄帝内経は、今でも評価されて現代中医学の基礎になっています。
黄帝内経の養生についての基本的な考え方は次のようです。
 1.四時の不正な邪気をまともに受けないようにする。
    風寒暑湿燥火などを外邪と言います。
 2.私利私欲を捨てて、心を落ち着け、お互いを思いやり、楽しく過ごす
    七情の乱れが六鬱の原因になります。
    六鬱とは、気、血、痰、湿、食、火 です。
 3.暴飲暴食と過度の房事を避ける
この考え方は現代中医学にも引き継がれています。

11.進化する中医学

中医学は、今から2千年以上前に考えられたものです。
そんな昔に考えられた医学や理論がどうして今でも役に立っているのでしょうか?
それは中医学が応用性が広い爲と思います。
現代医学の進歩はめざましく、新しい検査方法や、新しい病理など、日々進歩しています。
これに対して中医学は基本的な部分は変わりません。
つまり
 余分なものは取り除く
 足りないものは補う
この2つです。
余分なものを邪気といいます。
邪気には2種類あり、外から入ってくる外邪、体の中で出来る内邪です。
外邪は風 寒 暑 湿 燥 火
内邪は痰湿 淤血 気滞 食滞 火鬱
があります。
足りないものは、気、血、陰、陽が主ですが、もう少し細かく分ける事も出来ます。
これに定位(病気がおきている場所)を考えると中医学の病理学が出来ます。
この理論自体は殆ど進化していません。
では、中医学は進化していないのでしょうか?
現代医学がまだ無いころは、すべての病気を中医学の理論で治していました。
例えば胃の痛みなら、原因として冷えがあり、胃腸の虚弱があれば黄耆建中湯が使われます。
しかし、中医学的な診断が正しくても、治る場合と治らない場合があります。
それは胃痛といっても、胃痙攣、胃潰瘍、萎縮性胃炎、胃ガンなど色々な病気があります。
胃痙攣は、中医学的にはストレス、つまり気鬱と関係していると考えます。
中医学的には気鬱の症状があまり無くても、やはり気鬱ととらえて治療すると効果が出やすくなります。
胃潰瘍の場合は粘膜の修復作用がある田七とか白及などを配合します。
また制酸作用のある龍骨、牡蠣なども配合します。
このように、中医学の弁証論治だけでなく、西洋医学の病理を中医学的に解釈して弁証論治と併用する事によって、中医学の効果が飛躍的に良くなると考えます。
これが現代中医学の進歩です。
つまり現代医学が勧めば進むほど、中医学の理論の解釈も広がっていくと言えます。
特に、現代医学で原因は解っても治療方法が無いなどの場合は、中医的な治療に活路があると言えます。

10.神と心の物語

心には神が住んでいます。
神とは、大脳の働きをさしていて主に意識とか記憶の働きです。
つまり心は神の住む家なのです。
家が丈夫なら、多少のでも大丈夫。
しかし、心がしっかりしていないと、ちょっとしたストレスで家はグラグラとしてしまいます。
家がグラグラと大きく揺れると神はびっくりして心から飛び出します。
揺れがおさまって心に帰ってくると、なんと心は賊に占領されています。
賊の名前は、痰湿とか瘀血という体内の汚れです。
そうすると神は家に戻れず、あっちにウロウロ、こっちにウロウロ、ストレスが収まってもストレス状態になってしまいます。
これを治療するには、まず化痰とか化瘀で、賊に出ていってもらいます。
それで神が心に戻ったら、家を丈夫にしていきます。

9.カエルの卵管

皆さん、こんにちは。
中国ではカエルの卵管が健康食品になっているのはご存知ですか?
ツバメの巣の料理はよくありますが、「雪蛤膏」とか「蛤士蟆油」と言う名前で売りだされています。
スープに混ぜて飲んだりもします。
かの西太后も愛用していたという事です。
美容には勿論良いのですが、漢方的には腎精を補う作用がとても良いものです。

8.妊活は頑張り過ぎない事も大切

妊活で頑張っている方には申し訳ないのですが、あまり頑張りすぎると妊娠しにくくなる事があります。
「頑張って頑張って、やっと妊娠出来た」というケースは意外に少なく、「えー。今まで全然妊娠できなかったのに妊娠したの?信じられない。」という方が多く見られます。
これは頑張すぎる事が返ってストレスになって、気の流れを悪くしていると考えられます。
このような場合は、少し気持ちを切り替えて、リラックスしていく事が大切です。
赤ちゃんを育てるにはゆとりが必要です。
あまりゆとりが無い夫婦には赤ちゃんはやって来ない。そんな風に考えて見てください。

7.卵管の閉塞

両方の卵管が完全につまっていて、自然妊娠は無理と言われた方でも、漢方で自然妊娠される事はよくあります。
ただ、一回通った卵管がずっと通ったままなのかは解らない部分があります。
上記のような状況で一人目を出産され、二人目が欲しいという事で卵管の検査を受けたところ、ちゃんと通っていると言われました。
ではので、一回通った卵管がまたつまるとは限らないようです。
卵管が詰まる原因は色々あるので一概には言えないと思いますが。
この方は結局、漢方薬2ヶ月でうまく2人目を妊娠されました。
卵管意外の部分はかなり良い状態だったと思われます。

6.漢方ですぐに妊娠するケース

漢方薬は体質改善なので、普通は効果が出るまでに3ヶ月くらいはかかります。
妊娠は運もありますから、そこからまた更に何ヶ月かはかかるのが普通です。
ですが漢方薬を飲み始めて1ヶ月くらいで妊娠される方もかなりあります。
たまたまという事もあるでしょうが、昨日の方は5年間の不妊で顕微授精も10回以上やっています。
それがたった漢方薬1ヶ月の服用で自然妊娠されました。
これは漢方薬の力だけではないにしても、たまたまという訳でも無いように思います。
実はこういうケースは時々あります。
漢方は補腎などは時間がかかりますが、飲み始めてすぐに気血水の流れがよくなる事があります。
気血水の流れがよくなれば妊娠率も上がる事が考えられます。

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